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セットプレーはSet playじゃない?サッカー界の和製英語②

更新日:8月19日


ジャロッド・ボーウェン

サッカーに関する和製英語の第2弾です。


英語とは異なるサッカー用語はまだまだあります。

ここでしっかりと正しい知識を覚えて、混乱を招かないようにしましょう!





セットプレー


フリーキックやコーナーキックなど、ボールを静止させた状態から蹴るプレーのことを日本語では「セットプレー」と呼びますが、英語ではSet playではなくSet pieceと言います。


Set pieceが表すプレーは日本語の「セットプレー」と全く同じなので、言い方だけ変えれば問題ありません。



※日本語訳

セットプレーのスペシャリストたち。





トラップ


「トラップ」という表現も英語では用いません。

Trapは「~を捕らえる」という動詞なので、全く違う意味になってしまいます。


ボールを受けるときの動作を表すにはControlという表現がよく用いられます。

Controlは日本語で「コントロール」と聞いて想像できるように、トラップだけでなくボールを扱う動作全般に対しても使うことができます。



※日本語訳

このムドリクのかかとでのトラップ。





また、Controlの他にもTouchという単語もよく出てきます。

日本語でも「ファーストタッチ」などと言うのと同様です。



※日本語訳

完璧なトラップとフィニッシュ。





パスカット


「パスカット」のことはPass cutではなくInterceptionと言います。


「パスカットする」と言う場合にはMake an interceptionと言うか、動詞形のInterceptを用いてIntercept the ballのように表現します。



※日本語訳

カゼミーロのパスカットからのアシスト。





ゼロ


「ゼロは英語じゃないの?」と思った方もいることでしょう。

しかし、イギリスではサッカーのスコアを表すときの0という数字はzeroではなくnilと呼びます。


このnilという単語は見慣れませんが、スポーツの文脈ではなぜかnilが好まれます。


zeroも必ずしも間違いとは言えませんが、イギリスではまず使われません。

実況などでも必ずnilと言われているので覚えておきましょう。


ちなみに、カウントの仕方は勝っている方から先に数え、"to ~"で勝っているチームの名前を言います。

例えばOne-nil to the Arsenalだったら「アーセナルが1-0で勝っている」という風になります。



※日本語訳

1-0アーセナル!!!

ガブリエウの弾丸のようなヘディングはニューカッスルの守備陣には手に負えずボールはラインを超えた!





ミドルシュート


「ミドルシュート」も和製英語です。


まず「シュート」はShootという単語がありますが、これは「シュートをする」という動詞なので、名詞として使う場合にはShot(カタカナではショット)となります。


また、Middleという単語もサッカー英語の文脈ではあまり用いられず、代わりにLongを使います。

このLongに「距離」という意味のRangeを付け加えたLong-range shotという表現がミドルシュートを表します。


英語では日本語で言うミドルシュートとロングシュートの区別がないため、ペナルティエリア外からなどの中長距離のシュートは全てひっくるめてLong-range shotと呼ぶことができます。


さらに、ShotStrikeEffortといった単語に替えても同じ意味になります。



※日本語訳

アレクシス・マクアリスターのフラム戦での傑出したミドルシュートが私たちの年間最優秀ゴールに選ばれた。





例文に出てきた他の重要表現


Back heel かかと

Header ヘディング





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